冷蔵庫脇の隙間、キッチンボードとの隙間が微妙で市販品の幅が中途半端で合わない。
以前から奥さんに頼まれていた冷蔵庫脇の隙間収納家具。重い腰を上げ製作に入りました。当初はパイン集成材にニスを塗って作るつもりでしたが、すぐに作って欲しい、白じゃないと嫌だ。 なんてことで、非常に簡単に作ることにしました。(本意ではないのですが)
この材料はホームセンターならどこでも売っている商品です。なのでカットもホームセンターでやってもらいました。
この写真は化粧合板を5枚重ねたところですが、断面を見て分かるように間伐材を接着したようなものです。木ネジを打つとき、節穴に当たると困ったことになりそうです。
隙間具合から50ミリ以上の木ネジなら大丈夫ではないでしょうか。
こちらの写真は棚板のダボ穴を開けたところです。ダボ穴はちょっとでもずれるとガタガタするので、塗装用のマスキングテープを張って正確にケガキました。
カラー化粧板の表面塗装は、とても弱いので粘着力の弱いマスキングテープでも気をつけないと塗装が剥がれます。
組立て方は、カラーボックスと全く同じ構造になっています。
写真で分かるように、組立ては室内で行いました。
この収納家具は高さが天井まであるため、通常売っている化粧版では長さが足りないので、ボックスを2個作り、接合するようにしています。
接合は、上の段から木ネジを打ち込んで止めています。
棚を入れて扉をスライド丁番仕様にすると、不思議とまともに見えてきます。
スライド丁番は、上下左右に調整ができるタイプがお勧めです。多少の穴ずれは調整が聞きます。
スライド丁番で売り物みたいになります。ソフトクローズダンパーまで使えばもはや高級品。
耐震ラッチを付けるとより安全です。
棚の隙間に、引出式のテーブルを付けてみました。出し入れはスライドレールを使っていますが、 このレールにはベアリングタイプ・ローラータイプ・リニアタイプがあり、今回使用しているものは、ベアリングタイプの3段式ロック付というものです。 引き出しを奥まで押し込むと軽くロックがかかり不用意に出てこないので安全です。
スライドレールボールベアリング 脱着式なので後々とっても便利です。
スライド丁番で手間がかかるのは、このカップの穴を正確にあけることでしょうか。
使用したスライド丁番(蝶番)
ワンタッチスライド丁番 全かぶせ(19ミリ) キャッチ付
カップ径35ミリ メーカー スガツネ工業
この商品には、受座型紙(実寸)がついていますのでとても楽に取り付けられます。
高さ2395ミリの隙間収納が完成。
写真はパノラマ合成をしたので、真中が膨らんでいるように見えます。
偶然、キッチンボードの取っ手と似ているものがあったので購入して取り付けました。
費用合計: 21,000円
製作時間: 半日
この収納家具は幅420㍉ 奥行き475ミリ 高さ2395㍉です、市販品ではこのサイズに近いものはありませんでした。
もし市販品でこのすき間に入れると2つ買うことになり4万円ほどかかります。
2万ちょっとでできれば正解かなと思います。
今まで冷蔵庫にいろんなメモや予定表をつけていましたが、冷蔵庫の購入を機に収納家具の扉をマグネット対応にしました。
表面のカッティングシートの内側にトタンを仕込むだけです。
トタン板を入れる場合、カットして両面テープで固定します。自分で切る場合、金バサミで切ると切断面に微妙なアールが付き、板の上に密着しません。
それは仕上がりの悪さにつながるので、金床(かなとこ)の上に置いて金槌でたたいて修正します。 カットして購入できる場合、高性能のシャーリング(鉄板をきる油圧カッター)で切ればきれいな断面になりますので頼んだほうがいいですね。
※ホームセンターでのカットは注意が必要です。使い込んだなまくらシャーリングが多いので、薄い金属は粘って切れないか切断面が汚くなるものがあります。
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