ウッドデッキの作り方、ほぞ穴はノミ1本で開けるのは至難の業、少しでも楽に開けたいものです。
ウッドデッキを作るには、場所によってほぞ穴の加工が必要になってきます。
ほぞ穴のあけ方は、日曜大工の教科書ではノミで
彫っていくのですが、ハードウッドではなかなか思うように彫ることができませんでした。実際のところ、通しのほぞ穴を1つ開けるのに2時間ちょっと、1日で
穴3個だけ?1つ空けただけでもノミを握っていた手はもはや言うことを聞きません。
これから紹介するやり方は、本当にいいか私にも分かりません。、素人にとってノミだけで仕上げるよりはかなり早くできると思います。
垂直な穴が開けばいいという結果から考えた方法です。
左の上の写真:90㍉のサイプレスを上から見たところです。ほぞ穴のケガキ線の4ミリ程内側をドリルの歯で穴を開けます。 側面の図を見てもお分かりの通り上と下からあけます。なぜかというとドリルスタンド無しで穴を開けた場合、穴が曲がる可能性があるためです。
上から一回で開ける場合は、下に当て板をしてください。そうしないと穴の出口が割れてしまいます。
ドリルで穴を開けた後、ノミで穴をつなぐ様にもっと大きい穴にします。この場合も穴の両側から作業を進めないと木が割れてし ます。このときノミは絶対こじらないでください、歯が欠けますから・・・
穴を開けたことによって、ノミを入れたときの木材の逃げ場ができるため、ほぞ穴が開けやすくなります。
ノミで大穴をあけたら、後はケガキ線にあわせてノミを打ち込んでください。ですが垂直に打ち込むのはかなり難しいですね。私 の場合いくつかは曲がってしまいました。もし長いノミがあればガイドなどで真っ直ぐにできるかも知れません。
このほぞ穴を全部開け終わった頃、近所いる本職の方が立ち寄りまして、ほぞ穴についていろいろ教えてくれました。まずプロは 1つの穴を開けるのに3種類のサイズを使うこと。(1本であけたのはすごいとか) それに今は「カクノミ」というのがあって機械で開けるそうです。カクノ ミについて調べましたが素人に手が出る金額ではありませんでした。
大工の減少で、不振続きのリョービでは生産中止商品の角ノミ機を復活させています。値段が断然プロ仕様(20万)ですが効率は最高に良いですね。特にハードウッドを手で開けるのは、どちらかといううと無謀だと思います。
次は、ホゾの雄の側で す。これは本来ノコギリで切って作るのですが、家にあったのこぎりでやったところ全然真っ直ぐ切れません。そこで考えたのが丸のこで薄くスライス(5ミリ ぐらい)して、後は断面はノミで削り取ります。ここで気をつけるのは、丸のこの歯をいかに正確に出すかです、ちょっとのずれでその材料は終わりです。ま た、丸のこを使用するときは十分に注意してください。薄くきりすぎると丸のこのベースが場所が崩れて事故につながります。(防塵ゴーグルと素手で作業する ことを忘れないでください)
ほぞ穴を開けるときの連続したドリル作業は、いちいちドリルスタンドを立てる訳にもいきません。 手っ取り早くある程度精度のいい穴を開けるには水平器をインパクトドライバー貼り付けて使うのがいいようです。
ほぞ穴とほぞを作ったのはいいのですが、実際に入れてみようと思うとなかなか入りません。というかまったく入らない。雄雌側 をまったく同じ寸法にしたのですが、2センチほど入ったところでとまったまま。ここで削り方の精度がいまいちなことに気が付きました。とにかくホゾの角を 落としたり、微妙にノミで削って何とか押し込めました。入れるときはでっかい木槌(かけや)でバンバン叩き込みました。(たたくときはあて木をしてくださ い)
作業途中に通りがかりの大工さんが教えてくれたのですが、通常の木材の場合ホゾは穴よりちょっとだけ大きく作り、叩き込んで いくそうです、でもサイプレスのように硬い木だとやはり削るしかないそうです。またにくいときは水をつけて入れることもあるそうです。
木槌の親分のような、これがかけやです。正直このときしか使いませんでした。