ウッドデッキの階段。駐車場のスペース確保のため、ありえない角度になっています。写真のように左から上って右に折れるバージョンも考えたのですが、構造が複雑なのとコストもかかるため断念しました。
ウッドデッキを設計し始めた時は、まだここに階段をつけることは考えてませんでした。我が家の場合、ウッドデッキ側をすべてふさいでしまうと出口が玄関しかなくなってしまい、
もし火災が起きた場合避難できなくなります。そこで非常口として階段をつけてみました。
当然非常口なので、使い勝手は全く考えていません。 難点は、角度が急すぎる・手すりがない・階段の踏み板が重なりすぎて登りにくいなど、
良いところが全くありません。
そんな階段ですが、使用頻度はとても高いのが現状でです。
階段の仕様:総サイプレス製・シンプソン金具と切り欠で強度も抜群!
ウッドデッキ階段で使用したサイプレスは50×250×2900
階段の部材を斜めに切る方法:まず切っていないサイプレスを左図のように置いて、(お好みの角度で)材端に丸ノコ定規を合わせ、地面の水勾配を写し取れば すぐにできます。
階段データ
勾配:55度(ほぼ直角に近い角度で梯子に近い)
踏み面(ふみづら):9.5センチ
蹴上げ(けあげ)寸法:25センチ
下の一般の基準に比べとても階段とはいえない代物になっています。この階段の場合、駐車場の関係でスペースが取れなかったため、このような角度になっています。
新しく作られる方は気をつけましょう。
通常の住宅階段は、最低でも踏み面15㎝以上で22㎝程必要です。
蹴上げ寸法は、23㎝以下が良いようです。
階段の名称説明:階段の踏み込む面(ふみづら)はかなり重要です。寸法が取れていないと、特に下りるときはかなり危険です。
蹴上げ寸法:階段のステップの高さです。
屋外の階段は、段板に少し傾斜を付けると雨が溜まりません。
階段とウッドデッキの接続は、コーススレッド4本のみです。
階段の上部は、デッキと擁壁の段差にしっかり乗せているため特にずれたりはしません。(総重量90キロ)
この階段で一番苦労したのはこの切欠きをでしょうか。切欠き部分は、厚紙で原寸型どりをして出しています。難しい所は原寸合わせが手っとり早いと思います。
階段の踏み板を受ける部分は、金具だけではちょっと不安だったので切り欠きを入れてみました。
電動丸ノコで細かくスライスするように切るとノミで簡単に削ることができます。このやり方が一番早くて正確だと思います。
階段は下から組んでいきます。
シンプソン金具のステアーケースアングルを使用。
他の金具に比べ、とても肉厚にできていて、金具だけで十分強度があります。正直踏板を支える溝は必要なかったと思えます。
ウッドデッキの階段を真上から見たところですが、踏み面がとても少ないことがわかります。
子供には危険なので使用しないように言いましたが、ちょっとアスレチックなところがウケたのか、ガンガン使われています。
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